| デザインのこと |
“about design”
奇抜なデザインはいずれ飽きられる傾向があると思われます。
応用のききづらい家具より暮らしになじむ家具。
何十年経っても魅力的な普遍の美を残すことに日本の美意識が凝縮されているのではないでしょうか。
あらゆる部分に作り手の想い、「いのち」が感じられる。
細部にわたって、それらの「いのち」が響きあうように心に語りかけてくる。そんな家具づくりを心掛けています。
日本の建築は一点景として自然の中に溶け込んでしまうような謙虚さをもって作られています。
しかしながら、それが存在しなければその景色は印象に残りにくいという、重要な役割があります。
山室の家具も暮らしの中でそんな謙虚でありながらも必要である存在でありたいと思うのです。
| 設 計 |
「暮らしに用の美を。」
繊細な造りがわたしたちの製作する家具での特徴であり、同時に意匠に凝るというのもわたしたちの家具へのこだわりです。
無駄なものを整理し、明朗で単純化されたモダンな家具から民芸家具と言う「用の美」を追求した製品まで、生活空間の中で長く愛される家具の数々をこれからも作り続けてまいります。
| デザイナー |
“designer”
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基 恆良
1963年、東京都生まれ。
東京都立工芸高等学校室内工芸科卒業後、神奈川県葉山町「額工房 井上箔山堂」に入社。
1990年、家具製作、デザインの勉強のためイタリアに留学、北イタリアカントゥ市の木工専門学校に入学。卒業後、イタリアオーク社のデザインチームに参加。
帰国後、北海道音威子府村、山村都市交流センターにおいて木工指導員として勤務。
2006年、北海道東川町で工房「T.MOTOI」を開き、家具作家として活動しています。 -
小野 里奈
宮城県生まれ。
東北芸術工科大学デザイン工学部生産デザイン学科を卒業後、設計事務所勤務。
2001年東北芸術工科大学デザイン工学部研究科修了。デザイン工学修士。同年、スウェーデン国立芸術工芸デザイン大学に留学。
2002年から東北芸術工科大学デザイン工学部プロダクツデザイン学科助手を勤め、2007年秋よりフリーのデザイナーとして活動。